【テレワーカーの方が出社より残業時間が長い!?】ニュースを考えてみた
こんにちは。
読んでくださっている方で「テレワーク」をしたことがある方は居ますか?
最近はコロナの影響で、経験したことがある方も少なくないのかなと思います。
そんなテレワークについての記事を見かけました。
ざっくり言うと「テレワーカーの方が残業長いよ!コロナで出社してる人もテレワーカーも残業減ったけど」という内容です。
こちらはパーソル研究所の発表で、詳細はリンク先を見てみてください。
この記事からわたしが感じたことを書いていきたいと思います。
「テレワーク=効率悪い」という印象操作?
内容読んで思ったことは「印象操作ではないか?」ということです。
もう少し正確に言うと「この調査からそんなこと言えるのかな?」と思いました。
真偽は分かりません。
それでもわたしが思ったことと、その理由について書いていきます。
出社者の残業時間が「15.7時間」?
まず最初に「出社者は15.7時間→13.1時間に減っている」という点に疑問を持ちました。
今回のニュースはパーソル研究所が発表しています。
しかし、同じパーソルグループが運営する転職サイト「doda」によれば、2020年1〜3月の残業時間調査(15,000人)の平均残業時間は20.6時間です。
dodaとパーソル研究所、どちらが正しいのか不明です。
ですが今回のニュースはそもそも「コロナ渦前がいつごろ」を示しているのかすら不明です。
dodaのデータは「出社している人」「テレワークしている人」で層別していなかったとしても、数値の乖離が大きいと思います。
以上のことから、出社している人のデータを意図的に少なく見せているように感じてしまいました。
データが疑問
前の内容もそうですが「データが疑問」だと感じました。
根拠を示そうとデータを示しているのに、そのデータの共通条件は、
- n=1,000
- 全国、正社員、20~59歳男女、企業規模10名以上が対象
です。正直かなり雑だと思ってしまいました。
そもそも職種、業種も違えば平均残業時間も変わるはずです。
その職種、業種が共通条件でないことが最も疑問です。
dodaでも「職種別に残業時間は結構違うよ!」って書いてるのに、なぜ研究所では「職種や業種は違うかもしれないけど、とりあえず1,000人調査した」という雑なデータなのでしょうか?
これも、出社している人のデータを意図的に少なく見せているように感じてしまいました。
そもそも出社者の仕事が減っただけでは?
そもそも、コロナ前からテレワークをしている人はどんな人でしょうか?
基本的にオンラインビジネスを展開していた人たちだと思います。
そういう人たちはコロナで勿論ダメージは受けたと思います。
しかし、対面で仕事している人たちに比べればダメージは軽微だったはずです。
それはコロナ渦でもテクノロジー系企業は堅調なことを見れば分かります。
しかし、対面で仕事している人たちはどうでしょうか?
たとえば飲食店であれば確実に残業時間は減ったはずです。
つまり「そもそも出社者の仕事の方が減ったから、残業が減るのは当たり前では?」と思いました。
ちなみに、リモートワークの人も残業が減ったそうです。
しかしタイトルの書き方が「コロナ渦の前も後もテレワーカーの方が出社者より残業時間が長い」という意図的にテレワーカーの方がネガティブに捉えられる書き方をしているように感じました。
なぜこんな発表を?
真意は分かりかねますが、何かしらの忖度や利益があるのだろうと思いました。
たとえばパーソルグループは派遣事業を運営していますが、その派遣先は大企業の製造業だったりします。
製造業は現場でものづくりする必要があります。
そのためどうしてもリモート化できない要素があります。
派遣労働者をリモートワークで雇う大企業はまだまだ少ないです。
リモートワークがネガティブという印象を与えた方が、派遣業が儲かるのかもしれません。
そのため「やっぱり出社の方がいいよ!」という印象操作をしたいのかもなと思いました。
(あくまでたとえばの話です)
さいごに
今回の話が合っているか間違っているかは正直分かりません。
しかし、やはりこういったニュースに安易に踊らされないように「本当にそうか?」という疑問はこれからも持っていたいと思います。
ではでは、ありがとうございました。