【ネット広告】日本の広告市場にマーケティング3.0を、と思った話
はい。こんにちは。
ネットで「広告市場」の話があり、少し気になったので今日も書いていきます。
日本の広告費が回復している
電通が発表したデータによると、日本の2021年の広告市場は昨年比110%の6兆7,998億円となったそうです。
詳しくはリンク先をご覧いただければと思いますが、2020年に一度ガクンっと下がったものの、2021年にかなり回復できたという形になっています。
大事なのはデジタル広告費
個人的に一番注目したのは、「インターネット広告費」が「マスコミ四媒体広告費」を初めて上回ったという点です。
そもそも「マスコミ四媒体広告費」というのは、
- 新聞広告費
- 雑誌広告費
- ラジオ広告費
- テレビメディア広告費
の4つを指します。
今回の広告市場の回復を見ると「マスコミ四媒体広告費」は前年比108.9%に対して、「インターネット広告費」は前年比121.4%になっている。
つまり「インターネット広告費がめっちゃ伸びてる」ということになります。
何が重要なの?
今までずっと「ネットがテレビに置き換わる」なんて言われてきましたが、テレビって○HKを除けば広告費で成り立っている業界なんですよね。
ですので、「置き換わる」をどうやって判断するのかというと、結局儲けで判断するのが貨幣経済では合理的だと思います。
それが今回の調査結果でついに明らかになったので、これはとても重要なことだと思います。
総務省の「情報通信白書」のような資料でもスマホ普及率の上昇は触れられてきてますし、今後はより一層ネット広告は力を増していくのかなと思います。
気をつけたいこと
ネット広告が盛り上がってくることは、悪い面も結構あると思っています。
(Googleアドセンス貼ってるお前が言うなって感じでしょうが…笑)
具体的には「倫理観の欠如」です。
一番分かりやすい例で言えば「迷惑系」ですね。
広告ビジネスというのは、結局見られればOKな世界なんです。
そうすると、誹謗中傷であったり嘘であったり、仮に人を傷つけるようなことであっても、バズれば良いという考えになる人が増えてしまいます。
情報にも「マーケティング3.0」の考え方を
じゃあどうするのかというと、個人的には「マーケティング3.0」の「価値中心」の考え方を持っていけると良いなと思っています。
これは、モノやサービスを選ぶときに「社会をより良くすることを考えて選ぶ」ということになります。
例えば、地球温暖化が叫ばれる中でも環境対策に全く取り組まず、「とにかく安くて丈夫な車を売ればいいんだ!」と言っている会社の車を買うでしょうか?
また、一見すごく安い服を販売しているお店でも、裏で発展途上国の人たちに奴隷のような強制労働をさせていることが分かっている会社の商品を買うでしょうか?
(ちなみに「買う」という選択も当然間違いではありません。これに答えはありません。念の為)
「購買は消費」でもありますが、今後は「購買は投票」という考え方が社会的意義を増してきますし、実際にその流れは来ていると思います。(SDGsなんかもその流れがありますよね)
さいごに
少し真面目な話になりましたが、ネット好きな自分なので一見すると「これからはネット社会がより加速するぜー!ヒャッハー!」な話にも見えましたが、そういう時こそ一歩立ち止まり俯瞰的に考えないといけないよなーと、自分に言い聞かすように今回書きました。
それでは、何か気づきがあれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!